毎年、大寒波が日本列島を覆い尽くす季節がやってきます。
日本上空の寒気団は、日本の大気を冷し、冷えた大気は、日本の建築物の温度をさげる。
建築物のなかで広い面積をもつ床材の温度も当然奪われ、フローリング表面の温度もどんどん低下していくのです。
温かいあなたの身体から蒸発した水分は、布団のなかに拡散し、フローリングで冷やされた布団のなかで、気体から液体に変化し、ぐっしょりと布団を濡らしていきます。
特に、フローリングと床材の間ではその液化現象も激しく、翌朝目覚めたあなたは、布団の湿った冷たさに気づき、おもむろに布団をめくってみると、そこに大量の結露を発見するのです。
でも、万年床で布団をめくらない人もいます。
毎朝ちゃんと布団をあげない人は、このあと、恐ろしい現実に遭遇することになります。
それは、布団裏面におけるカビの大発生。
世の中に、これほど恐ろしいことはありません。
人間は、毎晩布団に入り、眠りにつく。そこで、あっちの世界にいって大きなエネルギーをもらい、翌朝復活するのです。
眠りとは、エネルギーの充填であり、生命の再生です。
その大切な眠りの時間が、カビに侵されるなんて。
想像しただけでおそろしいことです。