タンスにゴンではなくて、ここではタンスのゲンのすのこベッドについてレポートしてみる(【注】以下、2014年当時のお話です)。
タンスのゲンは九州にある会社。
ネット販売で急成長した会社です。
HPを読む限りでは、まさに「頑張る家具屋」。年間ネットショップ大賞を4年連続で受賞しています。
海外の生産工場から複数の仲介業者を通して商品を仕入れるのが普通の家具販売のルートですが、このタンスのゲンは、海外メーカーから直接コンテナ単位で買付け、それを自社倉庫に入れて、全国販売を展開しているため、激安家具の通販が可能となっています。
タンスのゲンではすのこベッドをはじめとして、収納家具、ダイニング、オフィス家具、キッチン家具などなど、あらゆる家具が販売されています。
当愛好会も、愛好会を名乗るからには、タンスのゲン社が開発・販売する典型的な激安すのこベッドを当然入手しています。
その名も「風」-KAZE-。
なぜ、漢字とアルファベットが併記されているかは意味不明です。
シングルサイズで5980円。しかも送料無料は激安です。
実際の現物はどうなのでしょうか。レポートしてみます。
2つ折りのタイプなので、梱包はでかいですが、中身は桐のすのこなのでそんなに重くありません。
箱にはタンスのゲンのキャラクターが。
2つ折りベッドの箱にバッチリ印刷されている注意書きを見てみます。
運送屋さんに呼びかけるような内容で好感が持てますが、おしー。
「お願いたします」では日本語として「い」が1つ足りないなー。
箱を開けると、内部の両サイドには内箱でガッチりとガードされています。
つまり、一番壊れやすい四つ角はダンボールが2重になっているので安心です。これならワイルドな運送業者の手で配達されても壊れないでしょう。
透明な袋のむこうには、白い桐の木肌の本体が輝いています。
説明書は2枚。
箱の中には乾燥剤シリカゲルも入っていました。
さて。当愛好会が一番気になっていたのは、この2つ折りすのこベッドのジョイント部分。
こんな感じで、本体2カ所にボルトを貫通させています。
この写真からは見えませんが、ボルトの固定方法は、六角ナットと六角袋ナットの2重止めです。
本体底面には緩衝テープが惜しみなく貼られています。
これなら床面に傷つける心配もいらないでしょう。
上板はこんな感じです。
中央にえぐりが入り、端面にも大きく面取り加工がなされています。
中央のえぐり部分は変色が始まっているようにも見えます。
ま、桐は変色するのが自然ではあります。
特筆すべきは、上板にタッカー(釘)の打ち込み痕が見当たらないこと。
パテ(木工用補修剤)で釘跡を埋めているわけでもありません。
となると、裏側から上板へ向かってタッカーを打ち込み、裏面も釘跡は、緩衝材を貼って見えなくしている可能性が高いです。
上板にタッカー(釘)の打ち込み痕がないのは、すっきりしていて得点高いですね。
激安ですが、すのこベッドとしての出来上がり感は、お値段以上です。
このすのこをフローリングとお布団の間にしけば、じめじめ環境から脱出できますよ、奥さん。
それから時は流れて。
【2021年追記】
令和2年の4月期で175億円の売り上げをあげたタンスのゲンさんで売っているリーズナブルなすのこベッドといえば、2021年ではこれです。
シングルサイズで、なんと5000円を切っています。税込み価格でです。
しかも国際規格ISO9001を取得した工場で製造され、包装寸法もコンパクトになっています。
それに伴い、一部組み立て式に変更されていますが、組み立ては簡単です。
製品の質が向上したのに、価格が下がってるなんて、日本ってやっぱり深刻なデフレなんですね。
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