すのこベッド番外編

桐でできた折り畳みすのこベッド「桐らくね」。既存の木製ベッドの類似品だが機能はすぐれている

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木製の折り畳みすのこベッドといえば、これ↓、中居木工が産みだした傑作、木製折りたたみベッドです。

木製でありながら折りたためるこの「すのこベッド」は、優れたアイディアと技術で生み出された日本製の名品です。中居木工の弛まぬ製品開発の姿勢にはまったくアタマが下がります。

しかし、食うか食われるかの弱肉強食のこの世界では、すぐれた製品はたちまち真似され、コピーされます。
それがこれ↓。すべてが桐で作られた折り畳みベッド、その名も「桐らくね」です(最初はちょっと恥ずかしい名前と思いましたが、だんだん慣れてきました)。

ほんと、オリジナルの中居木工製のものとくらべてカタチや構造が「ほぼ」そっくりに見えます。
でも、よく見ると、細かい構造は変更され、まったく同じモノじゃないことがわかります。
それどころか、いろいろな独自機能が追加されているので、実用新案登録もされています。
ある製品を模倣する場合、同等の機能を提供してなおかつ安い価格の製品を作る方法と、価格はアップしても機能をさらに向上させて消費者に訴える方法がありますが、このベッドは後者のやり方です。

パっと見は、中居木工製品のコピー商品に思えますが、よく見るといろいろ違います。
後発だけあって、中居木工製品のベッドを研究しつくし、その欠点を克服しています。
桐らくねが持つ、既存製品の欠点克服の執念はおそろしいほどです。

たとえば、「アップダウンキャスター」と呼ばれるキャスターを採用し、荷重がかかった時だけ、ベッドの脚部が固定されるようになっています。また、ベッド脚部の接地面が広くできているので、人間が寝たときの荷重を分散させ、畳や床が傷つきにくくなっているのも、この桐らくねの優れた特長です。

また、木製部分をすべて桐だけで構成した点も高く評価できます。桐は柔らかい木なので、安心できる強度を持たせるためには的確な設計が求められるのですが、それが難しいため、従来の桐製品では、強度が必要な部分には桐以外の固い樹種を使用することが普通でした。
この「桐らくね」はそこを克服した製品です。

オール桐で作ることに執念を燃やしたようにも見うけられます。

動画も発見してしまいました。


製品は日本製と謳われていますが、しゃべっている男性は、どうも日本語ネイティブではないようです。
でも、わざとこのような話し方をされているのかもしれません。

真相は不明です。
【注】youtubeにアップロードされていた動画は残念ながら削除されてしまいました。実に味わいのある独特な製品紹介動画だったので、もう見られないと思うと誠に残念です。

この桐製おりたたみベッドは中居木工製のものよりも価格的に高いものになっていますが、「後発」だけあって、見事にいろんな機能が追加されています。

当研究会のネット調査で、この「桐らくね」という商品が新潟県のデザインコンペで入賞したことが判明しています。

ニイガタIDSデザインコンペティション2014というのがそれです。

このカタチが、デザイン的にも評価されるのかとちょっと意外な気もしますが、最近は、デザインにも幅広い考え方があるみたいなので、ま、いっかって感じです。
桐という素材は、確かに軽く、熱伝導率が低いために、その手触りは本当に温かい。
それをベッドに使った点は評価されるべきでしょう。

アマゾンで購入可能です。

桐らくね。いいベッドだと思います。あとはお財布との相談ですね。

さて。

ある程度の高さをもったベッドでかつ布団を敷いたまま自立可能なベッドを求めるのであれば、この「桐らくね」もおすすめですが、布団を敷いたまま「布団干しモード」に変形できるすのこベッドが株式会社ナカムラによって作られ、現在、「すのこベッド」業界に一大旋風を巻き起こしています。
それがこれ、その名も「エアライズ」。

(おそらく中国製の)すのこベッドにもかかわらず、けっこうな値付けがされておりますが、この「エアライズ」は、布団を敷いたままで布団干しモードに移行できる機能を有しています。

当愛好会が「すのこベッド」とよぶ薄型のすのこで「布団敷いたまま布団干しモード変形」を実現できるのは、これまでは中居木工の「すのこマット」(当愛好会がベスト3第三位で紹介)しかありませんでしたが、中居木工の製品価格は2万を超えていました。

この「エアライズ」は1万円半ばの実売価格でありながら、その底面には布で保護されたスプリングが仕込まれており、すのこベッド本体の上に布団を敷いたままの状態で、女性でも、高齢者でも軽々と布団干しモードに変形させることができます。
しかも、普通の「2つ折りすのこベッド」は、布団干し状態にしたときに、つぶれないために何らかの方法でストッパーをかける必要がありますが、このエアライズは、独自開発のマグネット式ストッパーを装備しています。

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【追記】

と、そうこうしている間にもこの木製おりたたみベッドカテゴリは進化を続けており、新しい製品が投入されました。
その名も、折りたたみベッド「アルベロ」。

木製折りたたみベッドの先駆者、中居木工の製品の流れをくむ構造に見えます。
折りたたみベッド「アルベロ」は中国製。企画デザインは日本です。
完全完成品で、箱から出せばすぐに使えます。
本体の材料はパイン材で、表面はラッカー塗装で仕上げられています。
すのこ部分はLVL(平行合板)で作られています。LVLとは合板の構造的な呼び名です。
LVLがどんな樹種で作られているかまでは表記がないので不明です。
中国製ですからポプラかなとも思いますが、未確認です。
なんといっても、「アルベロ」の特長は、
●組立不要
●価格が比較的に安価
という点にあります。
本体が塗装で仕上げられているので、汚れにくい点もあげられます。

木製折りたたみベッドの選択肢がまた1つ増えました。

令和時代の「すのこベッド」ランキング ベスト3

すのこベッドは千差万別。どんなすのこベッドを買えばいいか迷っちゃうあなたに、ズバリのおすすめをご紹介いたします。

第1位 現時点で最高峰のすのこベッド。数々のアイディアが盛り込まれたエアライズ

まさに令和時代の最高峰のすのこベッドです。数々のアイディアとグッドデザイン賞受賞の実績。なによりもそのスプリングが仕込まれたワンタッチの折りたたみ構造と簡単に取り付けられるストッパーは秀逸です。誰もが納得の堂々の第一位のすのこベッドです。縦使いの桐材にミゾ加工を施し、あろうことかもったいなくも、みやび格子と名付けた構造がなんともはやのグッドデザイン賞受賞品です。

第2位 純国産。栃木県で製造されている良心的なすのこベッド。すのこベッドの王道です。

栃木県鹿沼市で作られている安心のホンモノの日本国産すのこベッド。材料は、ひのきと桐から選択できます。オーソドックスな形ですが、すのこベッド界のロングセラーです。

第3位 まさにこれがオリジナル。アイディア勝負の中居木工が生み出したすのこベッド

家具業界の発明家、中居木工が生み出したすのこベッドです。まさに無から有を生み出す、完全なオリジナリティに溢れた製品です。

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