これはある学生さんからの報告です。
この春から一人暮らしを始めたそうです。
鉄筋コンクリート造りの4階だての1階の部屋です。
その部屋に「金属パイプ+桐板」のすのこベッドを設置しました。
こんな感じの「すのこベッド」です。
据え置き型です。折りたたみ機能はありません。
学生さんは、このすのこベッドの上に普通の敷布団(マットレスではない)を敷きまして暮らし始めました。
そして2カ月経過した5月の終わり。
学生さんは、初めて敷布団を干してみようと思い、布団をあげてみたのです。
桐の板には、カビの集団が!
これは桐に含まれているタンニンの変色現象ではなく、まさにカビです。
布団の方はというと。
くっきりはっきりカビが付着しています。
桐の板の跡がくっきり茶色くついてもいるので、汗の水分とタンニンが反応して起きた変色が移行している部分もあるようです。
通気性のよい「すのこベッド」であっても、湿気のこもりやすい部屋で使用する場合は、こまめに布団をあげる(半分めくるだけでもよいのです)ことが必要です。
とにかく、寝てる間に布団の裏のほうに溜まった湿気を、昼のあいだに解放することが大切です。
あるいは、除湿マットを併用しましょう。
すのこベッドに桐の板が使われていても、部屋のなかの湿度によってはカビは生えるのです。
桐の板についたカビはサンドペーパーで削り取ればとれます。
布団の方の汚れは、洗ってみないとわかりませんが、黒いカビの色は完全にとるのは難しいかもしれません。