私たちは「すのこベッド愛好会」です
われわれ、すのこベッド愛好会は、ちょっとチープな日本独自の家具、「すのこベッド」を愛好するマニアの集団です。
すのこベッドについては、これまでかなりマニアックな研究を行ってまいりましたので、きっとあなたの「すのこベッド選び」のお手伝いが出来るものと確信しております。
あなたの睡眠環境にすのこベッドを導入すれば、おふとんのじめじめからあなたは開放されます。
では、マニア秘伝の「すのこベッドの選び方」をお伝えします。
心してまいりましょう。
すのこベッドを買う前に確かめるべき4つの項目
10年ちかく「すのこベッド業界」を見つめてきた私達には、ウブな「すのこベッド未体験者」の方から、
初めて「すのこベッド」を買うんですけど、種類がありすぎてどれを選べばいいかまったくわかりましぇん
ってゆーご相談をちょくちょくいただきます。
家具付きのアパートに入居して、備え付けの「すのこベッド」で寝ていたら半年でカビだらけになっちゃった、とか、中国製の安物の「すのこベッド」を買ったけど足がぶつかって4針縫いましたなんてゆー声をこれまでもらっております。
よかれと思ってすのこベッドを買ったのに、そんな悲惨な状況にならないためにも、あなたには次の項目を確かめていただきたいのです。
●すのこベッドのすのこ部分の素材(樹種)
●すのこベッドの種類(構造)
●すのこベッドの寝心地
●すのこベッドとカビの関係
以上、4項目がすのこベッド選びで大切になるポイントです。
●すのこベッドのすのこ部分の素材(樹種)
基本的に、すのこベッドの上には敷布団やマットレスを敷いて使うことになりますが、この敷布団やマットレスと接する「すのこ」の部分がどんな素材で出来ているかが、すのこベッド選びにおける最も大切な基本です。
一般的にすのこベッドのすのこ部分は木で出来ています(一部の製品は木ではなくプラスチック(樹脂)で作られているものもあります)。
ここでは、すのこベッドに使われている代表的な4種類の樹種(桐、ヒノキ、杉、パイン)と1種類の合成樹脂について説明します。
桐
我が国のすのこベッドのすのこ部分の素材として最も使用されている樹種といえば、ダントツで桐材です。
アジア産の樹木のなかで最も軽いのが桐です(比重0.29)。
軽いとゆーことは中がスカスカで空気をたくさん蓄えているということ。
そのため桐材は熱を伝えにくく、断熱性が高い素材です。
しかも桐材は湿気に強く腐りにくい材料なので、すのこベッドに最適の材料として広く使われています。
桐の木は日本にも自生し、桐タンスや桐下駄、能面の材料としても使われていますが、すのこベッドの材料として用いられているのは、その殆どが中国産の桐材です。
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ヒノキ
桐についで、すのこに使われている樹種がヒノキです。
すのこベッドに使われている桐材がほとんど中国産なのに対して、ヒノキはそのほぼすべてが日本産なので、安心して使うことができます。
また、ヒノキが有する特有の香り成分は人間をリラックスさせてくれます。
ヒノキ材は、桐材よりは若干重い材料になります(比重0.41)。重いということは密度が詰まっているってことですので、桐材よりは強度がある材料です。
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杉
杉材もヒノキ同様、日本産の材料です。ヒノキとはまた違った香りを持っています。
ヒノキよりも若干軽く、キリよりは重い材料です(比重0.38)。
昔は盛んに植林されましたが、いまでは手入れがされていない杉林も増え、その有効利用が模索されています。
なかには、発電用の燃料として燃やされる間伐杉材もありますが、多くの家具メーカーの努力によって、ベッドをはじめ、さまざまな家具の材料として活用されています。
パイン
パイン材は日本語でいえば「松」です。
パイン材にもいろいろな樹種がありますが、海外産のパイン材が使われています。
北欧のパイン材の家具は有名ですね。
パイン材は、一般的に、スギやヒノキよりもさらに比重が重い材料です。
パイン材には、ラジアタパイン、メルクシパイン、レッドパイン、ロッジポールパイン、サザンイエローパインなどさまざまな種類があります。
すのこベッドには、製品価格に見合った種類のパイン材が使われています。
▲パイン材で作られたすのこベッド
合成樹脂(ポリプロピレン)
すのこベッドは木材だけでなく、合成樹脂でも作られています。
すのこベッドの材料として使われる合成樹脂の代表は、ポリプロピレンです。
ポリプロピレンであれば、たとえ布団にカビが生えても、そのカビがすのこベッドにも生えるということがありませんし、たとえ表面にカビが付着しても水で丸洗いすることもできます。
また、天然の木材のように品質のばらつきがありませんので、安心して使うことができます。
最近では、リサイクルで作られる樹脂もあり、とてもエコロジカルなものになっています。
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●すのこベッドの種類(構造)
すのこベッドには、これはベッドとゆーよりマットでは? って感じの厚さが薄い(10cm未満)のものと通常の感覚での脚が付いた「ベッド」と呼ばれるべきものがあります。
当すのこベッド愛好会の当初の愛好対象は前者の薄いすのこベッドでしたが、現在では愛好対象範囲を拡大し、すのこ構造を有している寝具すべてを「すのこベッド」として扱っています。
当愛好会では、便宜的に前者を「ベッドに見えない薄いすのこベッド」、後者を「脚付きのすのこベッド」と呼びます。
「ベッドに見えない薄いすのこベッド」
お店によっては、この「ベッドに見えない薄いすのこベッド」のことをいさぎよく「すのこマット」という名称で販売しているところもあります。
「ベッドに見えない薄いすのこベッド」は、丸めたり、折りたたんだりできる機能を持っているのが普通です。
折りたたむ構造も、2つ折り、3つ折り、4つ折りなど、バラエティに富んでいます。
折り畳みできるすのこベッドは、床の上に立ち上がらせることができ、その上に布団をかけて、布団干しができるのが一般的です。
また、スプリングが組み込まれて、ほとんど力を入れなくても折り畳める構造になっている製品が現在バカ売れしています。
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脚付きのすのこベッド
いわゆる普通の固定式のベッドです。
可動する部分がないので、ギシギシきしむこともなく安定して安全に使えます。
逆に言えば、融通がきかず、場所を専有します。
▲脚付きのすのこベッドの例
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すのこベッドは寝具ですから、最も重視しなければならないのは、そのベッドで安眠することができるかという点、つまり寝心地にあります。
得てして安価なすのこベッドには、敷布団をとおして硬さが感じられ痛くて眠れない、あるいは、ギシギシ音がして安眠できないなんてゆー現象が発生します。
きしむベッドの上で優しさもちよりーなんて歌もありましたが、あれは青春のヒトコマだから許せるのであって、ベッドに軋み音はご法度です
●すのこベッドとカビの関係
ふとんやマットレスにカビを生えないようにするために存在するのがすのこベッドなのに、カビが生えるの?と思われるかもしれませんが、使用環境によっては、すのこベッドにも簡単にカビが生えます。
つまり、あなたが購入したすのこベッドにもカビが生える可能性はあるということです。
ここでは、すのこベッドとカビの関係を考察し、カビを発生させない対策を考えます。
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